地域猫(さくら猫)とは?いつかはいなくなる町の猫たち

地域猫という言葉をご存知でしょうか。

野良猫問題が指摘されている中で、地域猫の存在が注目されるようになってきました。

今回は、地域猫について、その問題点や地域猫活動について解説します。

こんな疑問を解消します。

  • 地域猫ってなに?
  • 野良猫と地域猫は違うの?
  • 地域猫の見分け方は?

地域猫とは

【地域猫とは】地域住民によって共同管理される飼い主のいない猫

地域猫とは、地域住民の合意の上でうえで共同管理される、特定の飼い主がいない猫のことを指します。

もともと野良だった猫や、飼い主から放された猫などが手術をされることで地域猫となります。

特定の飼い主がいないため、公園や駐車場、学校や工場などに住み着いて暮らしています。

地域猫の特徴

【野良猫と地域猫の違い】人間に管理されているかどうか

地域猫も野良猫も特定の飼い主がいないという点では同じですが、人間によって管理されているかどうかという点で異なります。

人間による猫の管理とは、適切なエサやり不妊去勢手術の実施病気やけがの治療予防などがあげられます。

【野良猫と地域猫の違い】地域猫は1代限りの命

野良猫と地域猫の大きな違いは繫殖能力の有無です。野良猫は繫殖によって増え続けていきますが、地域猫は1代限りの命となります。

猫は繫殖力が強い動物です。1回の出産で平均して4~5匹が産まれます。妊娠期間は2か月程度のため出産のサイクルが早く、さらに産まれた子猫も生後6か月で繁殖可能となります。

1年間で1匹のメス猫から20匹以上もの猫が産まれることになります。

そのため、人間による地域猫活動の取り組みの1つとして、猫の避妊・去勢手術を実施しています。手術を実施した猫は元居た場所に戻ることになりますが、以降猫が増えることはなくなります。

地域猫活動とは

猫の繁殖に関しては、野良猫問題、社会問題となっています。
そのため、猫の繫殖を抑制する取り組みが行われています。
たかしくん
たかしくん

私が住む地域の自治体では避妊・去勢手術を助成しているよ。

【野良猫と地域猫の違い】地域猫は健康

地域猫は避妊・去勢手術の際に合わせてワクチン接種を受けることがあります。

感染症に対する免疫力をもっているため、野良猫と比べて病気にかかりにくく、食事もしっかりととれるため健康的です。

地域によってはノミや寄生虫などの駆除も受けられる場合があります。

【野良猫と地域猫の違い】人間との交友

地域猫は人間の生活圏や地域に生息しているため、人間との関わりがあります。

特に食事は決まった場所、決まった時間に人間が与えます。そのため、人になれている猫が多く、一部の猫は触れ合うこともできます。

人に慣れているということは、病気やけがにあった場合に、すぐに病院に連れていけるといった利点にもなります。

地域猫の見分け方

野良猫と地域猫は見分けが付くようにする必要がある。

人間は猫の数を減らす取り組みをしています。去勢・避妊手術を実施した猫は元居た場所に戻します。

地域に住む猫をしっかり管理できていればよいですが、メス猫の場合は、お腹を切ってみないと避妊済みかどうか確認することがでません。最悪の場合、誤ってお腹を切られてしまいます。

地域猫活動をする上では、地域猫(避妊・去勢済みの猫)を誰が見ても見分けがつくようにしておく必要があるのです。

耳カットをされたさくら猫

避妊・去勢手術を受けた地域猫は耳の先を桜の花びらのようにV字にカットし手術済みの印を残します。

かつては猫のピアスのようなものを印としたこともありましたが、猫同士のけんかや事故で取れてしまうこともあり、現在はこの耳カットが導入されています。

たかしくん
たかしくん

耳カットって痛くないの?

たかしくん
たかしくん

避妊・去勢手術の麻酔が効いているうちに行うため、痛みや出血は伴わないよ。

耳カットは地域猫たちの識別や管理を目的として行われます。各自治体の避妊・去勢手術の助成を受ける場合は、この耳カットの実施を了承する必要がある場合がほとんどです。

耳の先をV字にカットされた猫はさくら猫と呼ばれます。

たかしくん
たかしくん

町で猫を見かけたらまず耳に注目してみよう。

まとめ

地域猫まとめ

  • 地域猫は人間と共生する猫
  • 繁殖能力がない1代きりの命
  • 管理された食事や、ワクチン接種などにより健康的
  • 人との距離が近く、触れ合える猫もいる
  • 耳の先にV字のカットがあればさくら猫

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